(株)アクシア 見聞録
株式会社アクシアのバイヤーによる、海外買い付け日記

食文化から思う事

2008年9月11日 10:30

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先日、シンガポールで中餐(中国の友人が中華という表現を嫌う為)を食べた。

 

写真の様に冬瓜を丸ごと器にしたスープが出てきた。インパクトはあるが視覚的にどうだろう・・・

エビ、ホタテなどの魚介類とキノコが絶妙なスープを作り出している。周りの冬瓜を崩しながら口に入れると口の中にやさしい食感が広がる。美味い!!しかし、これでは一品目で満腹になってしまう。一人前という感覚は全くないのだ。

 

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さて、次は京都で食べたランチの茶碗蒸し。

鶏のスープに枝豆、大根、みょうがの入ったあんがかけられており、中には銀杏、マツタケ、鶏肉etc・・卵の甘味がほのかに感じられる実に繊細な味だ。思わず「おかわり!」と言いたくなる。

それは湯呑程の陶器の器に入れられていた。しげしげと私が器をみていると、

「それ、マスターが焼いたんですよ!」

と店員が一言。マスターの方に視線をやると、私達のやり取りに気づいたらしく恥ずかしそうに頭を垂れた。

 中餐と日本料理の違いを私なりに考えてみた。両者ともおもてなしの気持ちには変わりはない。しかし、強いていうなら中餐は「どうだ!」と言わんばかりの押しつけ感が否めない。(中国の友人に叱られそうだが・・・)日本の料理は、「気づいて頂けますか?」というような控え目さが感じられる。量の違いをとっても、中餐は「食べきれない」、日本食は「もう少し食べたい」という感じ。当然私は後者だが、それを選ぶ感覚も日本人ならではの物かもしれないですね。

 

以前、こんな事があった。

中国のお客さんを温泉に招待した時、エレベーター内のチラシの料理を見て

「本当にこんな料理がでるのか?」

夕食に並べられた御膳をみてびっくりしている様子。

よくよく話を聞くと、彼らが驚いたのはむしろ量よりも、料理によって使い分けられている器の数に驚いたようだ。

「中国の高級な店でも、これだけ華やかな器を使う店はない。確かにこうすると味覚以外でも料理を楽しめる。あなたが材木の木目幅にまでうるさいのがなぜか、少し理解出来ました。」

 

ベストセラーになった「国家の品格」にこんなくだりがありました。

「ふる池や 蛙飛び込む水の音」  

この俳句を聞くと殆どの日本人が、一匹の蛙が古い池に飛び込み、水面に波紋が広がっていくような、静のイメージを思い浮かべます。しかし、他の国の人々の殆どが、たくさんの蛙が飛び込む騒がしい様子を思い浮かべるそうです。

やはり、私達には外国人には無い感性がDNAの中に組み込まれているようです。しかし、残念な事に最近ではどんどん失われていっています。いや、認めようとしないのかも・・・

文化の根本である 衣、食、住 。特に衣、住の部分は顕著にその傾向が表れています。住に携わる人間としてこの問題にどう向かい合っていけるのか考えてみようと思います。

 

 

光ダクトを作っている工場の社長が、体験できる施設を作ったから見に来いと言われ早速見に行った。

 

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施設はコンテナを利用したものだ。

 

 

 

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コンテナには当然窓がないので光は全く入ってこない。

そこに光ダクトを設置。明るさはご覧のとおりです!すごい!

写真でわかるとおり天気は曇り。その悪条件下でもこの明るさです。

 決して蛍光灯じゃありませんよ!

 

 

隅に追いやられがちな、トイレやお風呂、昼間でも電気が必要な部屋。

24時間電気が必要な地下駐車場。

温泉旅館にみられる内廊下。

活躍の場所はたくさんあります。

これらが全て「ひだまり」に変われば、日中の電気量は大幅に減りCo2削減に大きく貢献します。

興味がおありの方は、是非!ご連絡ください!

 

地熱システムをとおして

2008年8月23日 10:09

 

ホームページにあるように、私達は「地熱システム」という自然エネルギーを利用した空調システムを研究している。

そこで必要とされるのが「熱力学」です。勉強していくと、多くの出来事に「熱力学」が関わっていることがわかります。

食べ物に表示されるカロリーも熱量の単位の一つです。つまり、食べ物を食べる事によってそのものの熱エネルギーを受取り私達は生きていると言えます。熱量は、高い所から低い所へ流れます。したがって、身体よりカロリーが高い食べ物を食べる事によってカロリー(エネルギー)を受け取るのです。

あくまでも私個人の考えですが、同じ物を同じ量食べても太る人と太らない人がいますよね。太る人は熱量が少ない(低い)人で、太らない人は熱量が多い(高い)という事ではないだろうか。熱量の少ない人は、たくさんの物から熱量を受け取ってしまい、それを消費出来ずにため込んでしまい太る。熱量の多い人は、多少高カロリーの物を食べてもスルーしていくから太らない。

では、熱量の多い身体とはどういう身体なのか?やはり筋肉量の多い体という事でしょうか?有名なギャル曽根ちゃんも驚く程の筋肉質で、フルマラソンを完走するという話を聞いたことがあります。実際に、肥満の方には冷え性の方が多いそうです。

住宅にも熱量の関わりがあります。

木造住宅とコンクリート住宅。熱量の多い住宅はどちらでしょうか?     「木造住宅」です。

コンクリート造りの建物(熱量の低い)に住んでいると(身体の熱量が奪われて?)、身体のバランスを崩し、冷え性や、情緒不安定に繋がるのという諸説が雑誌に掲載されていました。近年、そういう理由からか学校の校舎や公共の建物を木造に変えるところが増えています。

「ぬくもりのある建物」

私達は知らない間に、この熱量の恩恵を「ぬくもり」という形で感じ取っているのかも知れません。

法隆寺改修工事の棟梁 西岡 常一 さんの言葉に、「千年生きた木は、柱になっても千年生きる」という言葉があります。実際に、千年以上経過した柱に鉋(カンナ)を入れたところ真新しい桧の香りがしたそうです。木はまだ生きていた、言い換えれば熱量「ぬくもり」をもっていたということです。

 

温泉も熱量の恩恵です。

温泉はなぜ自宅のお風呂より体が温まるのか?それは、水道水と違い熱量が高い水だからです。つまり、熱量の高い温泉のお湯から、身体が熱量をもらう為いつまでも温かいのです。

以前、NHKの某番組で行われた、お湯と水を同時に冷凍機に入れるとお湯の方が早く凍る、という実験結果に対する論争がありました。「実験したが、やはり水の方が早く凍った!」という視聴者や技術者の声が殺到したそうです。調べてみるとこの現象は「ムペンバ効果」といい、その道の人達の間では認められている現象だそうです。(アフリカのムペンバさんが発見したそうです)では、今回なぜ相反する結果がでたのでしょうか?あくまでも私の考えですが、もしかするとアフリカと日本では水の持つ熱量が違うのではないでしょうか?(誰か調べてくれないだろうか)

 

地球上のすべての物には熱量があり、それぞれが熱量を蓄える器の役目を担っている。しかし、現在では森林伐採、動物の絶滅など、自然破壊により蓄える器の数が減ってきている。その溢れた熱量が大気中をさまよい、異常気象や地球温暖化を引き起こしているのではないだろうか。また、家電のモーター、エアコン室外機などの人工的な排熱、石油や石炭、天然ガスなどの地下資源の人工的な掘削は地上の熱量バランスを静かに、そして確実に崩していっているのではないでしょうか。

温かい春に草木は芽吹き、動物は冬眠を終え地上に出てきます。そして、それらが熱量を吸い込み大気の熱上昇を抑える。熱量を調整する為に器を増やすという地球が持つ知恵なのかも知れませんね。

熱量のバランス=生命のバランス 

決して過言ではないと思います。                                         

 

 

 

ラッフルズホテル

2008年8月11日 18:13

インドネシアの工場に次期契約の打ち合わせに行った。

相変わらず蒸し暑い!

初めてこの地を訪れた時は、「蚊に刺されるとマラリアになるぞ!」と前任者に脅され、ホテルや車の中で蚊と格闘していたが、マラリアになったらなっただ!と気にもならなくなった。

翌日、取引先の部長を空港で出迎えて昼食にはアボガドジュース?(ペースト?)を初めて飲んだ。チョコレートが入っていて意外とイケたが、それだけでお腹がいっぱいだ。

打ち合わせも無事終わり、翌日の朝にはシンガポールへ飛んだ。乗り換えの便は夜中の1時発なので入国してシンガポールを観光する事にした。取引先の部長は30代の頃に5年ほど駐在していたという事で、案内して頂くことにした。

「旨いチキンライスを食べよう!」

部長が案内してくれたのは、マンダリンホテルの展望レストラン。

メニューを見ずに

「マンダリンチキンライスを!」

ウェイトレスは「通だな」と言うように相槌をうった。

写真の様に見た目はシンプルだが、まさに絶品!!

チキンスープで炊きあげられたご飯も最高だ!

「何所か行きたいところある?」

IMG_1032_1_1.JPG食事を終えると観光マップをくれた。空港で私の為に取ってきてくれたそうだ。本来なら私がアテンドしなければいけない立場なのに・・・申し訳ない・・・

私はどうしても行きたいところがあった。

「ラッフルズホテル!」

数々の小説の舞台になったホテルであり、カクテルのシンガポールスリングの発祥の地だ。

 

ベルボーイが私達に気づきドアを開けてくれた。ロビーは、三階まで吹き抜けており、正面には年代を感じさせる飴色の階段が伸びていた。

「こんな建物に係る仕事がしたいなぁ・・」

W部長が辺りを見回しながら呟いた。

アンティーク調のソファーに腰を下ろすと、インド系のウエイターが近づいてきた。

「シンガポールスリングを!」IMG_1034_1_1.JPG

W部長は、昔の記憶をたどるように随分変わった町の様子について話をしている。

「あのフィッシュヘッドカレーが旨い店はまだあるのか?」

流暢なシンガポール訛りのシングリッシュと詳しい地理に、ウェイターの方が緊張している様子だ。

シンガポールスリングが運ばれてきた。

チャップリンを始めとする数々の有名人も同じ様にグラスを傾けたのだろうか?

「まぁ、たまにはいいでしょ!」

F部長、W部長のその言葉にお許しが出たと解釈し、早速昼間っから本場のシンガポールスリングで乾杯!

第二次世界大戦中は、日本軍に摂取され「昭南旅館」と呼ばれていた。戦後は捕虜収容所にもなり、激動の時代を乗り越えてきた建物だ。いろんな立場の人々が、いろんな思い出このカクテルを飲みほしたのだろう。

小説によく出てくるロングバーやパームツリーの中庭は宿泊客のみで見る事はできなかったが、その時代の様子が容易に想像出来るロケーションがいたるところに存在する。

部屋数103室で全室スィートで一泊7万円~!!いつかは泊ってみたいもんだ。

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中国の電車

2008年8月 9日 16:14

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中国、寿光市へ一泊二日で出張へ行った。

飛行機で青島まで飛びそこからは車で2時間の距離だ。

空港に着くと私の名前を胸の前に掲げた男性が待っていた。

私は中国語で出迎えの御礼を言った。

話を聞くと、彼は工場に雇われた運転手らしい。

「あんたが中国語を話せてよかったよ!これで退屈しなくてすむよ。」

彼は二時間しゃべりっぱなしだった。

寿光市は野菜で有名な場所です。

工場での商談も無事終わり市内のホテルにチェックインふと時計をみると16:00

ホテルの施設案内に目を通すとSPAの文字。

私は早速サウナに入り、マッサージを頼んだ。

日本人だということで多少英語を話す女性がやってきたがまったく通じない。

私が中国語を話すと

「中国語話せるの?よかった!外国人だって言うからみんな嫌がって大変。ここは外国の人すくないから。」

彼女もマッサージの間しゃべりっぱなしだった・・・

翌日私は青島までの送迎を断り、最近整備された電車(動車ドンチャー)で帰る事にした。

今までの中国の鉄道は全て汽車(火車フォチャー)、つまりディーゼル車でした。

私は淮坊駅から青島の四方駅までの切符を55元で購入した。中国には自由席が無く、全席指定だ。

ホームで待っていると流線形の車体がすべりこんできた。まるで日本の新幹線だ!

中国の人達の写真撮影会の始まりだ。電車をバックに カシャッ!

切符を片手に座席を探すと、私の席に誰か座っている。

「ここは私の席です!」

「そうか?」

国内旅行のツアー客のようだ。

ふと見ると、カップラーメンのゴミやひまわりの種の殻が散乱していた。

「あなたの席はどこですか?」

男は5列程前の座席を指差した。

あっちの方が静かで綺麗だ!

私は席替えを提案した。

「そうか、ありがとう!これをやるよ!」

男はひまわりの種の入った袋をさしだした。

私は荷物を持った手の指でその袋を受け取り、ようやく座席に到着。

ひまわりの種を一粒口に

「なかなかいける!」

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